藍い月と…


『………』


何も答えないアタシに空良は続けてこう言う


「俺、確か言ったよな?」


ニコニコしてた顔が嘘だったかの様に

感情の無い顔付きに変わる


「アイツ等と関わったら

どうなるか言ったよな?」


髪をクシャッと掻き上げアタシを見据える

そして空良は、


「それに依琉はチャッカリ

俺の事、感ずいてるみたいだしさ」


ま、覇凰も一緒か、そう付け加えた


『空良は何がしたいの?』


そう空良に訊くと、


「アハハ…愚問だよ依琉」


乾いた笑い声を上げた


「俺はね、嫌いなんだよ

前にも話しただろ?

目障りで今直ぐに消してやりたい」





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