藍い月と…
――――匡…
「……る…え…る!」
誰かが呼んでる…
「…依琉!!」
『…匡?』
寝惚けていたアタシは
みんなの前で失言して居た事に
気付かなかった
みんなが眉間に皺を寄せて
訝しげな顔をして居た事にも
『…はれ?』
「依琉ちゃん、おはよ」
ニッコリと奏では笑う
「しっかし良く寝たな?」
呆れ顔で新が言う
アタシどれだけ寝てたんだろう
亜樹ちゃんは…
アタシの前でまだ寝てる
アタシは突っ伏していた身体を
起こそうとしたら、
『痛っ』
右手が痺れて上手く動けない
「依琉どうした」
『み、右手が…』
暁は心配した顔でアタシを見る