藍い月と…


そして、アタシの言葉にニヤッと

不適な笑みを浮かべた人が、


『…ひゃ!』


アタシの右手をツンツンして来やがった

ツンツンして来た犯人は、

未だニヤニヤする柚瑠くん


『………』


余りの痺れさにアタシは

机に突っ伏し悶える

柚瑠くん…実はドSだね…


「あー、依琉に言って無かった

柚瑠は超が付く程のドSだ」


と、笑いながら大河は言う

大河さん、それを早く言ってくれ…

え…あ…うん…

ゆ、柚瑠さん怖いです

柚瑠くんは奏よりも黒い笑みを

携えながらアタシを見下ろす

それが何とも言えない怖さ

アタシは二度と、柚瑠くんの

前では痺れた事を言わないと

胸に固く誓った瞬間だった





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