藍い月と…
『平気だよ、もう話終わったから』
「そうか、依琉アイツ等ん事
嫌いにならないでくれな
根は悪い奴じゃ無いんだ」
暁の言う、アイツ等はきっと
珱達の事を指してるのだろう
確かにあの言われように、
アタシは苛々したけれど
逆の立場、アタシも知らない
女がいきなり現れたら
警戒するだろう
『大丈夫だよ』
「悪かったな」
優しい口調でアタシの頭に手を
乗せた暁はゆっくりと撫でる
不思議と暁の手が匡の手と重なる
温かくて優しくて落ち着ける
『ねえ、暁』
「ん?」
『もし、アタシが暁達の前から…
ううん、やっぱ何でも無い!』
もしアタシが居なくなったら…どうする?