藍い月と…


今更どう足掻いたって無駄だ…



―――ッ?!


突然、俺の斜め横からシュッと空(カラ)を

切る音と共に小石が飛んできた

…なんだ?

すると目の前の勝ち誇った奴の

手から月明かりで光るナイフが滑り落ちる

男は手を抑え俺達から逃げようと

徐々に下がって行く

俺は下がって行く男に向かって歩き出す




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