藍い月と…
第2章
依琉の存在
それからアタシは暁達に連れられ
みんなが居るというとこに来た
「お前らちょっと良いか」
二階の手摺りに手を掛け周囲を見渡した
暁はこの広い空間に居るみんなに声を掛ける
下に居るみんなは暁の声に一斉に中央に
集まり整列する
それを確認した暁がそっと、口を開いた
「今日お前らには紹介し、
ソイツの存在を知って貰いたい
そしてお前らにソイツを
認めて貰いたい
さっき会った奴も中には居るだろう
俺達はソイツを仲間にしたい
それにはお前らの、意志も必要だ
無理強いはしない
お前らの目で見て、認めて欲しい
ソイツを仲間にしても良い奴
悪いが手挙げてくれないか?」
喋り終えた後、暁はゆっくりと
…頭を下げた
奏も大河も新も亜樹ちゃんも柚瑠くんも
急に頭を下げた事にざわつくみんな
それも無理もないだろう
上位のメンバーが頭を下げたのだから