SECRET LOVE
その声が誰なのかは一瞬でわかった
バッと入口に振り向く
「ユンファ、遅い~」
ゆっくりと、落ち着いた声でジョンヒョンが声をかける
「ああ」
機嫌が悪いのか、こういう性格なのかはわからないけれど、おもいっきり無愛想にユンファが答える
何だ…ユンファだけイメージ全く違うんだけど…
私が不審な眼差しでユンファを見つめていると、そんな私に気付いたのか、目がピタッと合った
「…………」
ドキッとして、息が止まりそうになった
や、やばっ
格好良すぎる
そんなトキメキも、一秒後に瞬殺された
「………何?この女…?」
ムスッとした顔で、ユンファが私に向かってそう呟いた
………………イラッ
「ちょ、ちょっと」
焦ったジョンヒョンが、ユンファに声をかける
な………………なぁああっ!?
「んだよ、このブス」
な、なんだとぉぉああ!!
完っ全にブチッと切れた
「衣装担当の辻元ですけど?
ブスとか失礼ですね
帰ります」
アッタマ来た!
誰がこんな奴の衣装考えてやるかっつーの!!