SECRET LOVE
「恐すぎる」
そう呟きながら、なんだかんだ言って
やっぱりSOUTHに夢中になっていた
あんなにムカつくのに、何でこんなにカッコイイんだろうか…
カチカチしながら、次々と動画をチェックする
どれもこれも面白いし
可愛い………
「……年下ってかんじ」
若いな
そう独り言を呟きながら、没頭していた
その時
~~♪~~♪
すっかりとお気に入りになってしまっていたSOUTHの着メロが部屋に鳴り響いた
しかも、ユンファのソロパートの、ね………
テーブルの下に転がっていた携帯を拾い上げ、ディスプレイを確認する
「……?」
見た事もない番号
「………」
身に覚えの全くない番号
ジーッと携帯を見つめてみたけど、全くわからない
ま、いっか
「もしもし?」
あんまり細かく考えるのは得意じゃない
私は名前を言わずに、電話に出た
「………」
沈黙
誰よ?
「もしもし?辻元ですけど?」
優しさの塊で出来ている私は、ついうっかり名前を言った
「ヨボセヨ~」
…………
「は?」
全く優しさのカケラもない私の声が部屋に響いた
誰やねん
「………態度も可愛くない」
…………!?