SECRET LOVE
どんだけ
「ちょっとそれって、どうなんですか?
今日だって、受付口説いてたり、ちょっと我が儘で
女癖わるすぎないですか?」
うっかり思っていた事が口からスルスルと出てくる
「あぁ~、それはね……」
何だか気まずそうに藤堂さんが言う
「何ですか」
「ユンファはさ、メンバーの中でも、やっぱり一番SOUTHの事、真剣なんだよ」
「………は?」
どこが?
「あんな失礼な奴、どこがリーダーとして、真剣なんだかサッパリわかりませんけど」
怒りを抑えながら言ったけど、めちゃくちゃ感情が表に出ていた
「…や、まぁ、いろいろとね
そのうちわかるよ
今日、急に仕事入ったみたいで、バタバタとしてたから、後日また話してあげてよ?
方向性とか、聞いてあげて欲しいんだ
俺も紹介しといた手前なんだけど、忙しくてそんなに顔突っ込めないからさ
イクちゃんなら大丈夫でしょ?」
イクちゃんなら大丈夫?
アンタだって私の何を知ってるんだ
「……はい」
でも、そう言うしかなかった
ますますユンファがわからなくなった
あんなに失礼なくせに、何なわけ?
藤堂さんが忙しそうだったので、仕方なく電話を切った
……………
落ち着いて考えてみたら、余計腹がたってきた
電話、無視してやる