SECRET LOVE
「お仕事だし、貴方達は私のクライアントですから」
………だよ、ね?
私のその言葉に、
「…そっか」
納得してないような声がする
逆に何で今普通に話してんのかが、気になるんですけどね
普通芸能人って、逆じゃないの?
「じゃ、イクゥの必要な資料だけ持って来て」
そうして急に話を戻した
その時
『ユンファ~!早く!!』
電話の向こうから、ソンミンらしい声がして
「じ、じゃあまた後で!」
私が焦って言うと
「うん、じゃあ」
そうして電話は切れた
「…………」
電話が切れた後、しばらく放心状態で、
ふと時計を見た
ただ今、真夜中の2時半
「…いっ……!?」
ここからタクシー飛ばして、六本木までは30分くらいはかかる
「時間ないやん!!」
急に現実に戻って、私は焦って猛スピードで行動に出た
化粧して、着替えて、資料かき集めて、早く出なきゃ!!