SECRET LOVE



しばらく見とれながら、


そっとユンファの肩に手をのせ、揺らしながら声をかけた



「一時間、たちましたよ?」


普通、もう少し寝させてあげるのだろうけど


そんな事言ってたらキリがないし、
ユンファ達には時間があまりない

さっさと打ち合わせを済ませて、睡眠を取ったほうが、ユンファの為だろう




別部屋で酒飲んでる人達もいるけどね







「………ん……?」


意外にもすぐ、瞼をうっすらと開き、ユンファがこっちをみた


寝起き、いいんだ?




「一時間…………っ……!?」

私がそう話した、

一瞬の出来事だった





「…………ちょ………!」




「……あと、10分だけ」





……………………ちょっ……!







勢い良く、ユンファは私をベッドの中に引きずり込むと、


抱きまくらみたいに、ギュッと私を抱きしめた




ヤバイ


ヤバイ


ヤバイ






何これ



「じゅじゅ…10分って……



ええっ!?」



ユンファの筋肉質な腕の中は、思ったよりも気持ちよくって、


ってそうじゃない!!



「イクゥ、うるさい」





いやいやいや、うるさいってゆうか、





「ちょっと、待って」



何を待つのか、訳のわからない言葉がいっぱい出てくる




「だから、10分だけ待って」


ユンファの待ってを待って!!








無駄にバタバタと足掻いてみるけど、

大きな身体に長い手足、

絡み付く力強い腕に、私はどうする事もできなくて




「イクゥ、いい匂いがする」



「へぁっ!?」



どこからどこまで真剣なの!?



もう、心臓が爆発して

身体が飛び散りそうなくらい、


鼓動がドクドクと唸っていた




「~~~~!」


ダメだ!



トキメキ死ぬ………



「あったかい」




「もう!アカンってばっ」



ギュムっと力いっぱいユンファの顔を押しのけた



いや、もったいないんだけどさ



「……アカンって何?」


顔がのけ反った状態で、ユンファが呟いた




「アカンはアカンや!!」




会話が成り立たない





「………ケチ」



ケチは知っとんのかい!!


「仕事!!仕事するんやろ!!」


完全にテンパり状態で必死にユンファに訴えてるけど




だんだんともう、そんな事どうでも良くなってきた



ピンと力が入って伸びた腕に
力がなくなって来て、


ふっと力が抜けた瞬間





「………!?」




覆いかぶさるように、ユンファの身体が絡み付いて来た




「………キスしたい」







「ぇ」



キスしたい、と言った瞬間


暖かいユンファの唇が重なってきて、



聞いた意味ないやん!


と、脳内ツッコミを一人でした





もう、拒否する理由も見つからない



私はそのままユンファに身体を預けると、

固まったまんま、全てを受け入れた


        イツ
ユンファはまるで愛くしむように、優しく何度も唇を重なり合わせて来た


そんな風にされて、私は恥ずかしくて目があけれなかった




どうしてこんな事になってるんだろう?




頭の何処は冷静で、
でも鳴りやまない鼓動が、ユンファに伝わってるんじゃないかと
恥ずかしくて恥ずかしく仕方がなかった





時間の経過が全くわからなくて、


何度も重なりあう唇の感触に、冷たい感触が混ざりあって来た


「………ん……!?」



噛み切れば、切れてしまうんじゃないかというくらいに、突然柔らかな舌が優しく侵入して来て、
私の中をこじ開けてきた


一瞬拒もうとしたけど、もう手遅れで、
その柔らかな感触に私の脳は完全に快楽に支配されていた



痺れて溶けてしまいそうに

堕ちるところまで、ズッポリと嵌まってしまった私の身体は、


自分でもコントロールできないまま、ユンファを求め、受け入れていた





頭の芯がフンワリとして、身体全体から力が抜けていく






もう、いいや……










流されるままに、私達はシーツの中に包まりながら、絡まり合った






その時




プルルッ…


プルルッ……




音量上げすぎじゃないのか!?

というくらい、バカでかい音量で内線が鳴り響いた



私達ばビクッと身体を揺らし、驚くと、




「……何だよ」


不機嫌そうにユンファが私から身体を離し、起き上がった







…………ビッ………くりした……

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