赤い風船
第一章

プロローグ



「あんた誰や?俺、全然覚えてへん」



彼は、頭をかきながらとぼけた顔をしている




「え?覚えてないの?」




「せや、どうしても思い出せんのんやけど」





「ほ、本気で言ってる…?」





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