俺様の熟した恋の実~10years~
街はイルミネーションで輝き、クリスマスソングが流れる。
涼雅と手袋越しに手を繋いでるおかげで何倍もあったかい。
クリスマス当日、バスに乗ってみんなで雪花ちゃんちへ行く。
その途中に料理の買い物をしたり、もうすでに楽しい♪
「ここがあたしの家。入って?」
「うわぁ~この広さに一人暮らしとか羨ましい!!」
「咲夜と涼雅、静かにね」
「ごめん、ごめん!」
「なんで俺まで!?」
雪花ちゃんの部屋は、白をベースとしてムダに飾りがないシンプルな感じ。
雪花ちゃんらしいね~。
「この広い部屋に一人暮らしって寂しくないの?」
「すぐ馴れるよ。羽音も一人暮らししてみる?」
「無理だよ~!あたしにはできないや……」
「地元よりも親の反対押し切って夢選んだから…。泣き言言ってらんないの」
「そうなんだ……」
明るく笑う雪花ちゃんだけど、この歳で一人暮らしは楽じゃないはず。
夢を追ってる雪花ちゃんは強くてカッコイイ。