俺様の熟した恋の実~10years~
教室へ入ると、もちろん知らない子達の集まり。
雪花ちゃんのことをチラッと見ては、女子の集団がヒソヒソ話す。
なーんか感じ悪い!
「雪花ちゃん……廊下行かない?」
「なんで?」
「えっ!?えっと~……それは…そのー…」
「イチイチ気にしてたら教室にいられなくなるよ。気にしない」
「へへっ……そ、そーだよね!」
あたしは雪花ちゃんの席の付近でそのまま話す。
雪花ちゃんは本当に大人だー………。
あたしと一緒にいるのが勿体ないくらいに美人だし!
「あ、そうだ。あのさ羽音」
「んっ?なになに?」
「あたしといることは勧めない」
「……どうゆうこと…?」
「あたしが女子からどうゆう扱いされてるか知ってるでしょ?羽音まで同じ目に合うのは……」
言いかけて口を閉じた雪花ちゃん。
どこか顔は切なそうで、どんなことされてきたか分かる……。
でもね、あたしは好きな友達といたいから。