俺様の熟した恋の実~10years~



咲夜を加えてまた一時間たくさん話して、たくさん食った。


もちろん全部カイさんのお会計。


俺としてはカイさんのブランド財布が印象的すぎる……!


「カイさんありがとう!俺CM頑張れそう!」

「俺もありがとう。カイさんいなかったら食えなかった」

「なんか俺めっちゃ先輩って感じ!?いい気分♪………涼雅、せっちゃんよろしくね」

「頼まれました。俺と羽音がいれば大丈夫!」


カイさんと別れて、咲夜と二人で駅に向かう。


春といえどまだ寒い………。


星一つない空が道を暗くする。



「なぁーさっきカイさんと何話してたの?事務所から電話きたとき」

「あ?いや……そんな大したことじゃねーよ」

「うわ~!一番気になるわ!教えてよ~」

「……咲夜、CMデビューおめでと!」

「ありがとー♪涼雅はやっぱ優しいなっ!」


単純な咲夜はすぐにCMの話しをした。


カイさんと雪花はすごいな。


ほんとに信頼しあってるんだ。


俺と羽音もいつか、こんな風になりたい。


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