俺様の熟した恋の実~10years~



久しぶりの羽音んち。


相変わらず、羽音の母さんは仕事でいないみたいだ。


だから羽音を独り占めし放題。


「ちょっと~涼雅!」

「なに?」

「テレビ見るだけなのにこんなくっつく必要あるの!?」

「たまにはいいじゃん。別に減るもんじゃねぇし」

「そうだけど……」


ペタンと床に座る羽音を後ろから抱きしめる。


横から顔を覗き込むと、頬を真っ赤にして目を逸らす。


久しぶりに羽音にくっつけた……。



「癒される……」

「は、恥ずかしいからあんまりくっつくの禁止……」

「そんなの無理。お預けくらう何てできるかバーカ」

「うん…。でもちょっとくすぐったい……」


羽音の肩に顔をうずめる。


いい匂い……。


ずっとずっと大好きな羽音。


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