俺様の熟した恋の実~10years~
夏休み明けの学校は、ピアスを着けてルンルン気分♪
朝から未空にも自慢して、雪花ちゃんにも見せに行く。
「見てみて雪花ちゃん!ピアス~」
「かわいいね。あたしと一緒」
「え?雪花ちゃんも空いてたの!?」
「言ってなかったっけ?中学の時に空けちゃった」
雪花ちゃんはすでに両耳に穴がいくつも空いていた。
やっぱモデルはませてる~!?
昼休み、屋上へと続く昇降口で一番見せたい人を待つ。
「遅いよ涼雅」
「わりぃ。あ、空けたんだ?ピアス」
「うん。正直、かなり痛かった……」
「だから空けんなって言ったじゃん」
涼雅はあたしの腕を引っ張り抱きしめて、まだ痛々しい左耳にキスをした。
触れられた部分が熱い……。
「でも似合ってるわ」
涼雅とお揃いにしてよかった。