俺様の熟した恋の実~10years~



つーか、自分でピアス空けたから俺自身もまともに消毒してない。


なるべく痛くないようにしてやろ……。


綿棒に消毒液を付けて優しく耳を消毒する。


「痛い!痛い!すっごい痛い!」

「こんぐらいしなきゃダメだろ?消毒一人でどうしてた?」

「こうやってた……ちょっと付けて…」

「そんなんじゃ消毒になんねぇから。ほら、おいで?」

「う~……痛いよ……」


半べそかいてる羽音を膝に乗せて、動かないように固定。


なんか泣いてる姿見んの幼くてかわいい。


「んっ……あっ…いっ、痛い……」

「そんなエロい声出すな。消毒終わったら食うよ?」

「ダメ!ヤダ!我慢するからっ……」

「痛がりはピアス向いてねーの」

「……ん……はっ…もっと優しくしてよぉ~……」

「俺の理性ぶっ飛ばす気かよ…」


俺の制服のネクタイをぎゅっと握りながら、必死で痛みに耐える。


なんつーか……この表情見れてるだけで幸せ。


< 180 / 310 >

この作品をシェア

pagetop