俺様の熟した恋の実~10years~



「終わーり」

「ありがとう……すっごい痛かった!」

「当たり前だっつーの」


涙目の羽音の頭をくしゃっと撫でる。


顔を赤くして俺にまたしがみついてく。


かわいいな、コイツ………。


「かわいいことばっかしてたら俺ヤバイんだけど…」

「今は涼雅にくっついてたいの!……ダメ?」

「暑苦しい。今、真夏だし」

「分かった……」

「離れろとな言ってねーよ。クーラー下げればいいだけじゃん」


離れかけた羽音を引っ張って、俺の方へ倒れさせる。


胸に顔をうずめて足をパタパタはさせる羽音。


スカートから覗く白くて長い脚。


かわいいのに、自覚なしかよ……!


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