俺様の熟した恋の実~10years~
身をよじって逃げようとする羽音を掴まえる。
涙目になって俺を見上げる顔………
かわいすぎる…。
「羽音の全部……俺のモノ」
「涼雅だって……あたしのなんだからっ」
「あんまかわいいこと言ってたら、もっとイジメたくなる……」
「も、もうヤダ……んっ…限界です…」
俺が満足するまで羽音を食べたら、もう羽音はぐったり。
ちょっとイジメすぎたか………。
窓の外は真っ暗で街灯が淡く光る。
「りょーがー……ずっといて…?」
「夜だから帰らねーと終電なくなるわ…」
「いいじゃん……。一人にしないでよ…」
「……分かった。俺のために頑張ってくれたお礼な?」
「うん……」
俺の指に自分の指を絡めて、規則正しい寝息が聞こえた。
俺も寝よう……。
羽音にくっつくようにして眠りに落ちた。