俺様の熟した恋の実~10years~



身をよじって逃げようとする羽音を掴まえる。


涙目になって俺を見上げる顔………


かわいすぎる…。


「羽音の全部……俺のモノ」

「涼雅だって……あたしのなんだからっ」

「あんまかわいいこと言ってたら、もっとイジメたくなる……」

「も、もうヤダ……んっ…限界です…」


俺が満足するまで羽音を食べたら、もう羽音はぐったり。


ちょっとイジメすぎたか………。


窓の外は真っ暗で街灯が淡く光る。


「りょーがー……ずっといて…?」

「夜だから帰らねーと終電なくなるわ…」

「いいじゃん……。一人にしないでよ…」

「……分かった。俺のために頑張ってくれたお礼な?」

「うん……」


俺の指に自分の指を絡めて、規則正しい寝息が聞こえた。


俺も寝よう……。


羽音にくっつくようにして眠りに落ちた。


< 184 / 310 >

この作品をシェア

pagetop