俺様の熟した恋の実~10years~
朝、カーテンから射し込む光で起きた。
左隣には、真っ白のシーツにくるまってボケーっとしてる羽音ちゃん。
「羽音……もう起きてたの?」
「あっ、おはよー……涼雅。どうしよう」
「なにが?」
「学校完全に遅刻だよ…」
苦笑いして部屋の壁掛け時計を見上げる羽音。
寝ぼけ眼でよく見えない……。
床に落ちてる制服から俺のケータイを出して時間を見る。
AM9:50
遅刻決定だな。
「ふぁ~……ねむっ。羽音寝るぞ」
「えっ!?涼雅、学校どうするの!?」
「俺と羽音は欠席。それに身体……辛くね?」
「つ、辛いけど…。うん、あたしも休む」
羽音を抱きしめて二度寝。
ピアスが付いた耳にそっとキスをした。
お揃いのピアス買って、羽音は俺の証って分かるようにする。
羽音は俺だけのモンだから。