俺様の熟した恋の実~10years~
恋をかけるサッカー対決
【羽音side】
夏も終わりの8月後半。
今日は涼雅の17歳の誕生日!
プレゼントを渡したくて楽しみで、放課後の図書室に早く来た。
「なにニヤニヤしてんだよ……キモイ」
「それ彼女に言う言葉~!?」
「うそうそ、かわいい。なに照れてんの?」
「てっ、照れてないもん!」
あたしの隣に座った涼雅。
いざ、プレゼントあげるとなったら緊張して控えめに差し出す。
「あの……はい。誕生日おめでとう!」
「俺プレゼントもらえないかと思ってたわ。サンキュ」
「でもさ……他の女の子達からも、もらってるでしょ?」
「羽音からもらう方が何百倍も嬉しい」
優しく笑ってあたしの頭をポンポンと撫でてくれる。
そんな風にされたら、ドキドキして心臓がもたないよ……。