俺様の熟した恋の実~10years~
幸せいっぱいに包まれて、あたしが涼雅の肩にもたれ掛かった。
こんな幸せすぎるタイミングで放送が入った。
『2-E藤涼雅ぁ!今すぐ職員室来い!!』
この声は生活指導のボス!?
「涼雅なんかやっちゃったの?」
「生活指導室来いって言われてたのすっぽかしたの原因だな」
「なんで~!?絶対に怒られるよっ」
「羽音に会いたかったから。こっち優先した」
「涼雅……」
あたし大切にされてて嬉しいよ♪
でもね、ボスとの約束すっぽかしたら一時間以上の説教は確実!
「羽音……わりぃけど先帰ってて?すっげー遅くなるわ!」
「いいよっ!待ってる……」
「遅くなって変な心配したくねぇから。明るい内に帰れ」
「分かった……。明日は一緒に帰ろうね?」
「あぁ、約束。プレゼントありがとな!」
あたしがあげたプレゼントを大事そうに抱えて走って図書室を出て行った。
もう少し一緒にいたかったなぁ~……。
でも喜んでくれてよかった!