俺様の熟した恋の実~10years~
笛の合図で試合開始。
3人はサッカー部だから割りとできるとして………
咲夜は運動神経いいから、人並み以上にサッカーはうまい。
「なんか……ずっと着いて来られてうぜーんだけど…」
「当たり前じゃん!俺の恋敵は俺が守備しねーとなっ!」
「主将だから、そこそこうまいんだろ?」
「なめてもらっちゃ困るなぁ~……」
咲夜からのパスを桜井煌也が奪ってく。
うわ、油断した。
そのまま一人で走ってゴール。
「んー!やっぱうまいな、サッカー部キャプテン!」
「咲夜、俺にガンガン回せ」
「負けず嫌いだなぁ~ほんっとに!まぁ、協力するけど!」
「羽音がかかってるから話が別。そんだけ」
ただの体育祭だったら、こんな真剣にやんない。
羽音のために真剣になってる。
チラッと応援席を見ると、若干不安そうな顔してる羽音。
その顔すぐに笑わせてやっから。