俺様の熟した恋の実~10years~
机に頬杖つく涼雅にピタッとくっつく。
涼雅好きだよ……。
「どした?かまってほしいの?」
「そんなんじゃないけどー……近くにいればいいって言ってくれたから」
「こんな近くにいられたら暑苦しいわ」
「もう秋だよ。寒いじゃん」
「俺、暑がりだから」
素直じゃない涼雅。
でも、あたしを引き離そうとしないでそのままでいてくれる。
やっぱり優しい……。
「よーし!絶対に優勝するんだから!」
「やるからには勝つか…」
「うん!涼雅との仲良しアピールして~」
「羽音が俺にイジメられてんのもアピールして~」
「それはひどい!」
だけど意地悪なんだから!
こんな涼雅に振り回されるのでさえ幸せに感じるあたしはきっと重症。