俺様の熟した恋の実~10years~



教室に入ると、朝からテンション高めな咲夜。


「あーもう!ほんとにお前ら羨ましいなぁ~♪」

「何が?」

「だって高2で同棲だぜ?羨ましいこと極まりない!やっぱさ……毎日~…ヤるの?」

「今日は朝からイライラすること多いんだけど!?」


ニヤニヤして俺の席まで着いて来る咲夜は、期待の目を俺に向ける。


催促する感じで机にバンッと手を付いた。


「で?どうなんだよ~!その辺!」

「咲夜が思ってるほど甘くない。言っとくけど俺ら実家住みだから」

「でもさぁ、部屋は一人部屋じゃん?」

「俺は羽音の気持ちを尊重する派だからな」

「そうゆうことかぁ~……」


俺だって少なからず最初は咲夜みたいな考えしてたけど………


彼女が許してくれないなら、彼氏はそれに従うしかないってこと。


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