俺様の熟した恋の実~10years~



ケーキを食べるあたしとコーヒーを飲む裕紀くん。


話は高校3年のあたしの受験の話に。


「ねぇ~裕紀くんは何で教師になろうと思ったの?」

「得意なことやりたいって思ったら数学しかなくってさ。そうゆう軽いノリ?」

「意外!あたしはとりあえず大学かなー」


あたしの行きたい大学に推薦なんて絶対に無理だし………


一般入試しか手がない。


「でも数学がなぁ~……」

「俺んち来る?夜でいいなら教えてあげよっか」

「え……?」

「いやっ、下心とかねーからっ!」


必死に否定して手を振る裕紀くんはかわいい。


今度、教えてもらおっと!


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