俺様の熟した恋の実~10years~
起き上がって座り直すと、羽音も俺の目の前にチョコンと正座。
びっくりするほど日焼けしてない羽音の肌は、白のワンピースに溶けてしまいそうなほど色白。
「涼雅~…あのね!」
「うん。どした?」
「お誕生日おめでとう!」
「えっ!マジかっ!」
確かに今日は俺の誕生日だ!
親は朝から仕事で何も言われてないし、スズだって何も言わないで遊びに行った。
さすが羽音。
「そのっ……時間がなくて大したモノ用意できなかったんだけど……」
「なんだこれ。手紙?」
「ううん。開けてみて!」
ハートのかわいらしいピンクの封筒を開けると手作り感満載の『聞きますよ券』。
聞きますよ券って何ですか!?