俺様の熟した恋の実~10years~
ヘコんだままサッカーへ戻ると、もう次の試合が始まってた。
今日1日のサッカーであたしは見学。
未空にも心配かけちゃうし……。
「ケガだらけじゃない!羽音~ほんとに大丈夫なの!?」
「大丈夫だよー!未空心配しすぎ!」
「そりゃあ心配するでしょ!あ、そいえば仲裁に入ってくれた女の子って…?」
「北岡雪花ちゃんだって」
「雪花……聞いたことあるような、ないような…」
情報通の未空でも知らないんだ…。
謎が多い女の子だけど、すごく優しい子なのは確か。
2日間ある体育祭の1日目が終了した。
制服で帰らなきゃないから、スカート…ヤダな。
ケガだらけの膝が出る。
「ごめんね涼雅!待った?」
「待った。とっとと着替えろって!」
「女の子は時間かかるんですよ~!」
「時間かけても羽音は変わんねーから大丈夫だ」
いつも通り意地悪言われて帰る。
よし!今んとこケガに気付かれてない!