俺様の熟した恋の実~10years~



ブレザーのポケットからラッピングされた小さな袋を出して、羽音に渡す。


俺がかなり悩んで買った誕生日プレゼント。


初めて付き合った女にプレゼント渡すかも…。


「えっ……これ…あたしに?」

「ん。誕生日おめでと」

「やっと言ってくれた……。ありがとう!開けてもいい?」

「いいよ。開けてみ」


羽音にあげたのは、ピンクと白のキラキラしたブレスレット。


すぐに着けて笑顔になる。


「涼雅ー!ありがとう♪」

「うわっ!急に抱きつくなって!」

「いいじゃーん!大好きだよっ」

「…俺も。こっち向いて?」

「んっ……」


抱きしめたまま羽音に口づけ。


唇が離れると俺の胸に擦り寄って来る。


抱きつかれて嬉しいんだけど………


俺の理性がヤバイ!


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