Secretな関係



少しでも不安を和らげてあげようと迷子センターまでしりとりをしたりした。


「ゆういちくんのお母さんはどんな人?」


「おねえちゃん!」


「おねえちゃんと似てるってこと?」


「うん!」


「そっかぁ、じゃあ、今から行くところでお名前言えるかな?」


そう聞くと、一瞬少し困った顔をしていたけれど、


「いえるよ!」


とそう元気に答えてくれた。



「かっこいいね〜!じゃあ頑張ってね!」


迷子センターについた私たちは、ゆういちくんそう言った。


私たちもついていき、迷子センターのお姉さんに事情を説明した。

ゆういちくんは、約束した通り、名前を名乗り、私たちはどこに居たのかなどを話した。
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