Secretな関係
…ドンッ
「あれ?」
何かの音がして窓の外を見る。
そこには綺麗な花火が。
「あれ?花火?!」
あれ?無いんじゃないの?!あれ?
なんて私が裕也に言っていたら、近くにいた女の人が、
「今年からあるみたいですよ」
と教えてくれた。
「へ〜!そうなんですか!」
電車からかぁ…なんて呟いていたら、隣でぼそっと、
「来年…行けばいいだろ…」
と言っているのが聞こえた。
「裕也と私で?」
そう少しからかうつもりで聞くと、
「知らねえよ」
と、そっぽを向きながら答えた。
でも、そろそろちゃんと告白の答えを考えなきゃいけないなぁと…そんなことを考えながら花火を見ていた。