Secretな関係




長かった準備期間も終わり、ついに明日は文化祭。


前夜祭も終わり、明日の確認も兼ねて教室に戻ってきた私たち。


初めての文化祭だから、上手くいくか不安。


「ゆーあちゃんっ明日頑張ろうね!」


可愛い笑顔を振りまきながら、私の近くに春奈がきた。


「そうだね!楽しみだね」



楽しみな気持ちと、少し不安な気持ちが入り混じってなんだか変な感覚。


「楽しみで寝られなかったりして〜」


そう春奈が言うと、近くにいた子も会話に混ざり、楽しみだとか、そんな話をしていた。


すると、草野くんが内田くんとやってきた。



「いよいよ、明日だね」


誰にでもフレンドリーな内田くんが笑顔でそう言う。


「あ、えっと…古関さんに話があるんだけど」



話ってなんだろう?

なんて思っていたら、なにやら、内田くんと草野くんがこそこそ話している。



「あの!古関さん!」


ぐっと決意したような表情の草野くん。


「はい?」


「よかったら…後夜祭の花火を僕と…見ませんか」

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