Secretな関係




放送室に着き、扉を開ける。

けれど、そこには誰も居なかった。


「上手くいった?今度は俺の恋も応援してね…って何だこれは」


机の上に裕也が読み上げた紙と鍵が置いてあった。


「望くんのときも同じことしよっか?」


そう私が言うと、少し悪い顔で、そうだなと返された。


「つーかさ、その望くんって呼ぶのちょっとむかつく」


「へ?」


「どうせ、ゆあちゃんとか呼ばれてんだろ?」


「う、うん…そうだよ」

「あー、あいつそういうの簡単に言っちゃうからな…」


「嫉妬?」


そう私が聞くと、顔を真っ赤にして、うるさいと言われた。
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