Secretな関係
「とことんかっこ悪いな…俺……花火…一人で見るのか…」
「一人じゃねーぞ?」
聞きなれた声が聞こえる。
「うっちー…」
振り返ると、そこには僕の友達うっちーこと内田が立っていた。
「お前、ここのジンクス恋だけじゃねーの知ってた?」
そういえば、友情も…
「彼女居ない者どうし二人で見るか」
「そうしようかなーでも、うっちーと二人かぁ」
「おまっ、俺がせっかく励ましてやろーと思ってだな」
「そっそれは、分かってるよ!…ありがとう……ほんとに…」
うっちーの暖かさに触れ、大粒の涙が零れおちる。
おかしいなぁ…うっちーのせいで涙腺が緩んできた。
「うん…泣け泣け、こんなときは全部出してすっきりすれば良いよ」
久しぶりに、うっちーの前でこんな風に泣いた。
一番初めにうっちーの前で泣いたのは、僕が試合で負けたとき。
その時も、こんな風に一緒にいてくれた。
そりゃムカつくときだってあるけれど、それ以上にうっちーは良いやつで…
「大好きだよぉー」
「は?!気持ちわりーなぁ」
こんな風に僕に悪態をつく君も大好きです。
僕の友達でいてくれてありがとう。
これからも、よろしくね。