Secretな関係
お母さん
今日は、朝からどたばたしている。
それは、少し前のこと。
午前9時。
プルルルル
朝から電話が鳴り響く。
休日ということもあり、ゆっくり寝ていた私は電話の音に起こされた。
「もしもし…」
「もしもし?あ、ゆあ?」
「…お母さん?」
「そうそう、で、今日二人は予定あるの?」
「ん?私はないけど…」
つられて起きてきた裕也に予定があるのか聞く。
すると、首を横に振ったので、そのままないと伝えた。
「なら良かった!今日、お昼ごろ行くね」
「え?!」
「じゃあね〜」
そこで、電話が切れた。
「何だって?」
「お…お母さん…来るって」
そう私が告げると、眠そうだった目がぱっと開き、
「掃除!」
その一言でどたばたとし始めたのだった。