Secretな関係




「…ふはっ焦げてんじゃん」


オムライスを運ぶや否やそう裕也に言われる。


「うるさいなぁ、裕也のはお母さんが作ったから焦げてないしおいしいよ」


ふて腐れた調子でそう言うと、


「そっちも食べてみたい」


そう言われた。


「あっ!じゃあ、交換する?」


「それはやだ」


…ちょっとムカつく。



「あの〜お二人さん?私、お邪魔かしら?おっかしいなぁ…初めは二人、許婚なんてありえない!とか言ってたんじゃなかった?」


2人で話していたところにお母さんが入ってきて、図星を突かれる。


お父さんから聞いたのだろうか、なんだかそう言われると今の関係を打ち明けるのが恥ずかしく感じてきた。
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