Secretな関係
お母さんが帰り、一気に肩の力が抜ける私と裕也。
「お母さんのマシンガントーク凄かったでしょ」
「…想像以上だった」
長いため息を吐いたあと、そう言う裕也。
「疲れたよね?」
「うん…でも、楽しかったよ。色んな話聞けたし」
「色んなって…」
「ゆあの昔の話とか」
にやっと笑う裕也。
「弱み握られたみたいで、むかつく!」
そう言うと、何かを閃いたような顔で、私に、
「ね、そこの雑誌とって」
と口角を上げ、雑誌を指す。
あぁ、今の言わなかったら良かった。