Secretな関係



裕也の格好は、至って普通なのだけれど…

「かっこいいなぁ…私は…」

並ぶのが辛いくらいだよ…

本当裕也はずるいなぁ



裕也の少し後ろを歩いていた私は、つい心の中で思っていたことを言ってしまった。


「ん?」


その声が聞こえていたのか…聞こえていなかったのか。

私にそう聞いてくる。


「なんでもないよ!」


そう言い、裕也の横に並ぶ。


「そうか」


どうやら聞こえていなかったらしい。


差し伸べられた手を取り、私たちは遊園地へ向かう電車に乗るため駅に向かった。
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