Secretな関係
そうやって言い張ってしまったが故に前を歩く私。
「出てこないでよ?」
小さい声そう呟きながら扉を開ける。
開き、一歩踏み出したと共に天井付近からいきなり冷風が。
「きゃー!もう無理!無理」
無理無理と叫びながら裕也に抱きつく。
「怖いんじゃん」
なんて少し笑いながらそう言われる。
「怖い…」
強がれずにそう言うと、
「最初から素直になればいいのに」
「恥かしいじゃん…ねぇ、ちょっとこうしてても良い?」
なんて言いながら、裕也の腕にしがみつく。
「…うん」
少し恥ずかしがる裕也にはお構いなくそのまま進む私。
なんだかおかしい雰囲気のまま、この後に出てきたお化けに驚かされつつもなんとかゴール出来た。