Secretな関係




高くなるにつれて、周りの建物や人、アトラクションがどんどんと小さくなっていく。


「結構高いんだね」


「そうだな」


向かい合わせに座っている裕也の顔が夕日で照らさる。


それに見惚れ、じっと裕也のことを見ていると、ふいに目があった。


「ん?」


そう言いながら、笑顔を向けられる。


それにすら見惚れてしまっていた私。


ゆっくりと立ち上がり私の隣に座る裕也。


「わっ」


少し揺れるゴンドラにはっとされられる。
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