Secretな関係
「あっあのさ、裕也って進路どうするの?」
「進路…?」
どうして急にその話題?とでもいった顔をしている。
「や、あの…受験するの?」
「あ、もしかしてそれで…呑気だとかなんとか?」
「うっ…まぁ、そうなんだけど…」
「俺のことで悩んでくれていたのは嬉しいけど…残念ながらかなり前から大学が決まっていまして…」
「え」
「言っとくけど、俺、生徒会やってる上に成績良いからさ?」
なんだか、少しうざい。
「んなこと悩んでないで自分の心配でもしたらどうだ?もうすぐ学年末テストだけど」
「わー!忘れてた!」
「人の心配してる場合じゃなかったね」
にこにこと笑いかけられる。
心配して損した!
それにしてもなんだか馬鹿にされているようでむかつく!