Secretな関係
「お湯が出ない?!」
「おう」
給湯器が壊れたのだろうと管理人さんに電話を入れ、交換してもらうことになった。
それは良いのだけど…
「今日は銭湯だな」
「銭湯?この近くにあったっけ?」
「さっき管理人さんに教えてもらった」
このことを、春奈に伝えると、楽しそう!私銭湯とか行ったことなくて!と喜ばれた。
「よし、じゃあ行くか」
「え、一緒に?」
「あのなぁ、外はもう暗いんだ。いくら近くても女の子2人で外なんて歩かせられるか」
「あ、ありがとう」
そんな風に心配されると、なんだか照れる。
顔がにやけるのを抑えながら、私たちは家を出た。