Secretな関係




裕也を追い、レジでお財布を取り出そうとすると、


「ん?俺が払うよ」


「でも…」


持ちかけたのは私だ。


「これくらい払わせろ」


「あ…ありがと」


ふいにそんな姿を見せられるとなんだか嬉しいような恥ずかしいような…


他のお土産も買い、動物園を出る。


「楽しかったね」


「ね〜!たまには動物園も良いね」



帰りのバスの中、そう女子で盛り上がっていると、いつの間にか寝てしまっている裕也としゅんちゃん。


「疲れたんだね…春奈も寝て良いよ?あと少しだけど」


いつの間にかうつらうつらしている春奈を見てそう言うと、


「良いの…?」


「私大丈夫だから」


「んー、ごめんね」


そう言ったかと思うとすぐに寝てしまった。


< 274 / 370 >

この作品をシェア

pagetop