Secretな関係
バスを降り、少し歩いたくらいで私の睡魔が限界を迎え始めた。
「んー、眠い…」
「あと少しだよ〜ゆあちゃん!帰りの電車はずーっと寝てて良いからね!」
ふわふわとした意識の中そんな春奈の声が聞こえる。
「頑張る…」
そう言いながらも、夕方の暖かな光と温度に瞼が落ちてくる。
「ははは〜歩いたまま寝れるかも」
「ちょっと、ゆあちゃん」
心配したような春奈の声が途切れ途切れに聞こえてくる。
うわ、私本当に歩いたまま寝れるかも。