Secretな関係
「しょうがないな…」
そう声がしたかと思うと、ふわっと目の前にしゃがみこむ裕也。
「どうしたの?」
「眠いんだろ?ほら」
そう言って、背中を向け手を後ろに差し出す。
乗れってこと?
「…歩く!目冷めた!」
「…はぁ」
呆れたような声がしたかと思うと、
「じゃあだっこがいいか?」
だっこは恥ずかしすぎる…
半分眠った頭のまま必死に考える。
ふわふわしながらも、ゆっくりと裕也の背中に身を預けることにした。