Secretな関係



なんだかこんな風に隣を歩いているのが少し居心地が悪くて…もやもやする。

谷本先輩を好きだった頃なら舞い上がっていただろうに。


「あ、もうすぐ着くよ」


「えっ近いですね」


「そうなんだよ〜」


おしゃれなお店の扉に谷本先輩が手を掛けガチャリと開く。


「どうぞ」


微笑み、先に通してくれる。


「あ…ありがとうございます」


優しい…

ぺこりと頭を下げ入るなり、綺麗なお姉さんが前に立ちはだかった。
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