Secretな関係
「ごめん!」
お店から出て、少し離れたところにある公園まで来たところで、いきなりそう謝られる。
「さっきのは…嘘ですよね?」
誰もいない公園でぶらんこを揺らしながらそう聞く。
申し訳なさそうな顔でこくんと頷く谷本先輩。
「で、先輩は美咲さんが好き…ですよね?」
「えっ!どっどうして分かったの?!」
動揺しガチャガチャとぶらんこを揺らしながら立ち上がる翼先輩。
「なんとなくです」
「そんなに分かりやすいのかな…」
顔を赤くして、手で覆う姿が今まで思い描いていたかっこいい先輩とはかけ離れていてなんだか少し親近感が湧いた。