Secretな関係
また部屋に静寂が訪れる。
「…もう、止めにしようか。俺が親父に言っておくから」
「止めにって…何…を」
何のことを言っているのかなんて直ぐにわかった。
けれど、確信を持ちたくなくて…裕也の言っている言葉が聞き間違いなら良いのにと思った。
「一年契約も付き合うのも…」
「どうして…?嫌だよ」
「いいよ。そんなこと言わなくて…それは罪悪感から?情けのつもりか?」
勢いよくかっと責められるようにそう問いただされる。
罪悪感?情け?
「ごめん。言い過ぎた…俺頭冷やしてくる」
そう言い家を出たきり、裕也が帰ってくることは無かった。