Secretな関係




時間を見つけお料理教室に通い始めた私はそれなりに料理も出来るようになり、今では火曜と木曜と土曜日だけお料理当番になっている。


「今日は少し冷えるからな〜お鍋にしちゃお」


作るのが簡単…というのは内緒。


具材を切り、作り始めたところで裕也の帰ってくる音が聞こえた。


「ただいまー」


「おかえりなさい!あ、お風呂にする?ご飯にする?それとも…」


「ご飯にするー」


「ええ!最後まで言わせてよ!」


「もう聞き飽きたよ」


「私は飽きてないの〜!」


「はいはい…」


「まあいいや!ご飯ね!すぐ出来るから」


そう言ってキッチンに戻ると、ふわっとお鍋の匂いが。
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